都立御三家合格者の内申点リアル

都立高校受験

都立高校に通う女子の受験体験記です。
都立御三家に合格する子は、オール5、45だ。という都市伝説がありますが、45なくても合格する人がいるということをお知らせできればと思いま。

2021年の通知表観点の大改訂により、中3の1学期内申は過去最低を記録

さくらちゃんの中3の1学期の内申点は、38でした。


定期テストの点数は5教科450点を超えていましたが、2021年に改訂された通知表の観点評価(これまでの通知表は「関心・意欲・態度」「思考・判断・表現」「技能」「知識・理解」の主に4観点だったものが、さくらちゃんが中3になった2021年度から、「主体的に学習に取り組む態度(主体性)」「思考・判断・表現」「知識・技能」の3つの観点に変わりました)

その観点評価の変更が娘ちゃんの内申に直撃した感じです。

38では戦えない・・・

内申アップと受験勉強の両立の難しさ【夏休みの宿題】

7月部活引退の翌日から夏期講習に通い始め、1日9時間〜12時間勉強していた中3のさくらちゃん。
母が起きたら既に勉強を始めていて、会社から帰ってきたら塾で不在。塾から帰ってきたらまた勉強。

これまで塾に行ってなかったからこれくらいやってもまだ周りに追いつけないそうでBTSの動画も1日10分くらいしか観れてないと嘆くさくらちゃんです。

しかーし、

学校の宿題がヤバいらしいです
月曜に夏期講習が終わって、学校の宿題が意外に多いことに今さら気付いたそうです。

金曜は始業式。
内申に影響するからやらないわけにもいかず。
あんなに勉強してたのに、まさか宿題に追われるとは・・・

【主体的に学習に取り組む態度(主体性)】をどうアピールするか

受験勉強をたくさんしていたら、宿題にかける時間がなかったさくらちゃん。
学校から帰宅したら、プンプン。お怒りの様子。

夏休みの宿題の英語のワーク(ドリル)を5回やった人は、評価が「Aプラス」
1回やって、間違えたところ直して、テストの見直しを書いて出した私は「B」だった。
Bは、ふつうってことだから、内申がやばい

答えを適度に間違えながら丸写しして5回書いた人が「Aプラス」というのが納得がいかない
(ここはさくらちゃんの主観がかなり入っています。5回ちゃんとやった人のほうが多いかもしれません)

内申のために、答えをノートに写す作業をしなきゃいけないの?
私は自分で解きたい。
同じ問題何度も繰り返すなんて時間がもったいない

なんで自分で考えて必要なことをした私を【意欲関心】が普通と決めつけるのか
ほんとヤダ、今学期の内申、めちゃくちゃ大事なのに

さくらちゃんの一方的な意見で、主観もたっぷり入っていますが、【意欲関心】という成績評価、先生によってとらえ方が全然違うし、評価の基準も違うし、難しいなぁ。
小学生の漢字50回書きましょう。と同じ理論ですもんね。

とにかく言われたことをやればいいのかって話です。

先生の立場からすると、公正な評価とするには、量でしか図れないという主張も理解できます。
とはいえ、学習指導要領が変わって、今年度からテストの点数以外の評価が厳しくなったようにも思います。

さくらちゃんは「無駄だとわかっていても、仕方ないから、内申のために自分の考えとは違うけど、やるしかない」とは思えないようです。
受験勉強に時間を取りたいのに、その時間を削ってまでやる必要があるのかっていうこと。

7月末まで部活をしていたし、塾に行っていなかったし、時間がとにかく足りない。

内申が多少悪くたって、点数でカバーすればいい。
焦らず、淡々とやっていくしかない。
2月に間に合わせればいいのよ。と諭しました。

【内申38】中学校夏の3者面談 都立御三家推薦入試は受けさせてもらえるのか

夏休み、中学校での三者面談です。

面談相手は、部活の顧問かつクラス担任。

これまでの三者面談は部活話題で15分が終わるというものだったのですが、今日の三者面談は部活を引退し、進路のみの面談です。

緊張するなー。
娘ちゃんも私も。

理由は明白。

受験予定の学校がチャレンジ校ばかりだから。

内申点上がる前提での志望校だから。

娘ちゃんの学校、内申が周囲の学校からも「あの学校は内申が本当に低い」と言われるほど評価がシビアです。

でもそのシビアな状況でも、パーフェクトな結果を出している同級生もいるので、文句は言えないですしね~。

今日のポイントは、推薦受験をOKしてもらえるのか否か。

部活引退した男子が最後に追い上げるという話はよく聞く話ですが、娘ちゃんも同じタイプ。

部活引退してから、猛烈に勉強していますが、追い上げが間に合うのか、間に合わないのか。

担任は、チャレンジ校の受験を応援してくれるのか、諦めた方がよいと言うのか。

(公立中では珍しく、はっきり物言うタイプの担任です)

ドキドキ緊張しながら、三者面談に向かいました。

夏の三者面談結果【新たな学校】

1学期が中学生活最低内申の38だったさくらちゃん。

担任は、「1学期は部活に集中していたからな。2学期内申上げるように頑張れ。

私立併願優遇校は内申1上がれば確約が取れるし、内申上がる前提で考えておく。

ところで、志望校だけど、都立●●高校が合っていそうだから、夏の見学会行った方がいい」とアドバイスされました。

全く候補に挙がっていなかった都立高校でしたが、部活の顧問で2年間担任だった先生が「合っていそう」というのだから、見に行ってみることにしました。

3者面談では、「夏頑張れ。内申上げろ。そうしたら都立の推薦も受けれると思う」ということになりました。

ダメと言われなくて、さくらちゃんが夏休みをさらに頑張ったのはいう間でもありません。

2学期に内申を5あげて【内申43】で確定

11月は体力的にも精神的にも本当に大変でした。

11月がキツかった理由

①志望校が決めきれない(成績が未知数)

 部活引退してからスイッチ入ってやる気を出す男子は追い上げが凄いとはよく聞く話。

 娘ちゃんは正に、部活引退してスイッチ入って、ずっと勉強しているけど、成績はどこまで上がるのだろうか、、、。または上がらないこともあるのだろうか、、、。

成績上がらなかった場合に志望校をどうするか、

併願校はどうするか、娘ちゃんは目標校しか眼中にないし、親はどうしたらいいか悩むばかりでした

②内申プレッシャー

娘ちゃんは一学期の成績がかなり悪かったので、ぜーったいに期末で挽回しなければ行けないというプレッシャーの中、内申点で確約が取れる私立単願組もピリピリしているし、都立組はもちろん併願優遇にも都立一般にも必要だからナーバスになっているし、さらに先生の圧もすごかったようで。

学校行くとどっと疲れて帰ってきていました。

夜の勉強パフォーマンスにも影響していました。

③時間がない

模試も塾もあるし、学校説明会や入試研究会にも行きたい、期末テストだけでなく、観点評価のためのレポートもあり、やることが山盛り。

塾の他の子たちは、過去問をやり始めていたようですが、娘ちゃんはそんな時間はなく、期末テスト対策を優先せざるを得ませんでした。

もう少し早く受験勉強始めておけば。と何回思ったことか。

こんな状況下でも娘ちゃん、本当に良く頑張りました!

内申は1学期が最低内申点38

2学期が最高内申点43

仮内申が出て、これでやっと入試本番に焦点を当てられました

入学後のヒアリング結果【都立御三家に入学した人の内申点】

さくらちゃんが高校に入学して、同級生たちとぶっちゃけた内申点の話をご参考まで

・男子には内申30台だった人が稀にいる。女子は聞く限り全員40台

・5教科はほぼ全員オール5

・副教科でも3がある人は稀。苦手なものは4

・9教科オール5の人は確かに存在する(多くもないけど、少なくもない)

・9教科オール5、内申45で推薦入試不合格後、一般で入学した人が結構いる

・内申取りやすい中学校は確かに存在する

たかが内申、されど内申。
入試当日点が最重要であることは間違いないけど、合格を少しでも近づけるには、やはり内申も大事ですね。

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